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Sepolia (11155111)
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俳句(はいく)は、句に季節感を与える季語を含み(有季)、五・七・五の十七音の型で作る(定型)事を基本とする日本の定型詩。ただし、季語を持たないもの(無季)や定型に従わないもの(自由律)も俳句として許容する場合もあり、何を俳句とみなすのかという定義は俳人協会、現代俳句協会、日本伝統俳句協会など各団体で統一されていない
Description
平安時代から次第に形成された和歌言語は南北朝時代の連歌式目の制定で一層完成された[1]。一方で室町時代になると応仁の乱などの社会的混乱から優雅な貴族文化が失われるとともに俳諧連歌が盛んになった[1]。
正統の連歌から分岐して成立した俳諧連歌は遊戯性を高めたもので、連歌の雅語に加えて俗語を導入し、江戸時代に入ると松永貞徳によって大成され(貞門派)、さらに西山宗因などの談林派が現れた[1][4]。その作者も貴族、武士、僧侶だけでなく、大都市の商人や職人、地方の農民にまで広がった[1]。
17世紀に松尾芭蕉が出ると発句(最初の句)の独立性の強い芸術性の高い句風(蕉風)が確立され、後世の俳句に影響を与えた[4]。
明治時代に入り、正岡子規が幕末から明治初期のありふれた作風を「月並俳句(月並俳諧)」と呼んで批判し、1893年(明治26年)に『芭蕉雑談』「連俳非文学論」を発表、「発句は文学なり、連俳は文学に非ず」と述べ、俳諧から発句を独立させた[5]。これ以降「俳句」の語が一般に用いられ、以降近現代の俳句につながるようになった[5]。
俳句の基本的特徴は「定型」「季語」「切れ字」の三つとされている